世界最大級の首都圏外郭放水路を見学
埼玉県東部の国道16号の地下約50メートルに建設された延長6.3キロメートルにわたる世界最大級の地下放水路です。8月から、国の防災施設を官民連携で観光資源に育てる「民間運営見学システム」による社会実験が行われています。
首都圏外郭放水路
http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/gaikaku/index.html
東武野田線南桜井駅から徒歩だと40分かかります。路線バスが運行されていますが、見学時間にうまく合わせるのが難しく、なかなか行く機会がありませんでした。
8月中は無料シャトルバスが運行され、社会実験記念特別割引価格ということで見学料金が通常650円のところ500円(税込)になっています。
見学の日時を予めネットで予約し、南桜井駅を9時20分に出発するバスで行くことにしました。
見学に関する詳細
https://conv.toptour.co.jp/2018/gaikaku/index.html
神殿のような調圧水槽へ
まずは、受付で参加証をもらいます。
龍Q館の名前の由来は、
少し早めに着いたので、展示で予習。
周辺の中小河川の水を取り込み、地下トンネルを通して江戸川へ流すことによって住宅地への浸水被害を軽減しています。異常気象が頻繁に発生する昨今、なんともありがたい施設です。
10時、見学がスタート。まずは放水路についての分かりやすい説明を皆で聞きます。平成18年6月に完成。まさに縁の下の力持ちです。
この日は、ロイター通信の方が取材に来ていました。世界的にも注目されている施設なんですね。どんな記事になるのでしょう。わたしは残念ながらインタビューを受けませんでしたが(笑)。
いったん建物の外へ出て、調圧水槽へと移動します。
本日、ご案内くださる方が扉を開け、いよいよ中へ。100段ほどの階段を下ります。この階段の途中での撮影は危険なので禁止です。
着きました!!冷んやりしています。
柱は59本あるそうです。1本の柱は、奥行7メートル、幅2メートル、高さ18メートル。
全部を歩き回れるわけではなく、見学できるところは限られています。水を溜めた後に溜まる土砂は年に1回、ブルドーザーを使って掃除するそうですが、見学場所は手作業で行っているとのこと。おかげで、きれいな状態になっていました。
人がなんと小さいことでしょう。
参加証を手に持ったこの人は、だれ?(笑)
歩きやすい靴、汚れてもよい服で参加するようにとの注意がありました。
立坑です。
見学のための施設ではないので、エレベーターはありません。階段を登って戻ります。
第1立坑を見学
いったん外へ出て、次は第1立坑を上から見学します。
狭いので、一人づつ順番に覗きこみます。右の男性は、案内してくださった方です。
カメラや帽子を落とさないようにと注意がありました。
調圧水槽の地上部分は多目的利用可能なグラウンド
見学を終え、龍Q館へと戻ります。
途中はずっと広場になっています。
説明板によると、なんと、この広場の下があの巨大な調圧水槽なんです!!
このような施設が日本中にたくさん出来たら、災害を減らせることでしょう。安全を守ってくれる素晴らしい技術に感動しました。