雑誌『フォトコン』タイアップ フォトコンテスト攻略法はこれだ!

エプサイト・フェスに参加して

LIVEやアーカイブでも配信されますが、丸の内にあるエプソンのショールームへ出向いて観覧してきました。お話しくださったのは、辰野清さんと喜多規子さん。司会は雑誌「フォトコン」の編集長、藤森さん。

前半は、パソコンの画面で見るのとは違い、大きなスクリーンに映し出される先生方の美しい写真を拝見しながら、どのようにしてプロ写真家になったかというような話を伺うことができました。

後半、細かいことではありますが、具体的な話になり、わたしにはそちらが参考になったので忘れないように書き留めておきます。

まず、審査に関する話です。

応募写真はビニール袋に入れられた状態での審査となるそうです。エプソンのセミナーなので写真に適した用紙選択の話もありましたが、ビニール袋に入れられたままなので、短時間でたくさんの写真を見る1次審査では用紙の違いはハッキリとは区別がつかないそうです。1位、2位を決めるような最終審査になればビニール袋から出し、細部まで比較するのでしょうが。もちろん、用紙によって色の出方が異なりますから、用紙が大切なことに変わりはないでしょう。

話がそれますが、少し前にRICOHのGR SNAP WEEKENDで私の写真を講評していただく機会がありました。こちらはデータでの応募でしたが、やはり審査の話が出ました。どんな選考でも1次審査では、だいたい1割くらいの写真が残り、それはどの先生が審査してもだいたい同じものが選ばれるそうです。そこから先へ進むのが難しいのでしょうね。

さて、次に余白が与える印象についてです。

喜多先生はA4の場合だと23mm(縦横比固定だと、もう一方は25mm?)にすることもあるそうですが、これだと写真そのものが小さくなってしまうともおっしゃっていました。

そんなわけで、辰野先生は、15mmがいいのではという話をされていました。

アスペクト比が2:3の写真の場合、A4用紙では上下左右の余白が同じになる18mmが、私は好きです。これでも少し大きい、つまり写真が小さめになってしまう気がするので、次回、所属している写真クラブのコンテストでは15mmにしてみようかと思います。

余白といえば「白」と思い込んでいましたが、「黒」という選択肢もあることを知りました。辰野先生がご自分の写真で、こういう場合は「黒」がいいという例を見せてくれました。光が特徴的な写真でした。その光を見せるには余白は黒がいいということです。

写真のタイトルについても話がありました。

説明的なものはよくない。これは当たり前ではありますが、けっこう多いらしいです。辰野先生によると、2次感情をタイトルにすると良いそうです。たとえば、「満開の桜」ではなく、「春を待ち待ちわびて」とか。また、タイトルは文字として見るわけですから、形、つまり書体、フォントによっても印象が違ってくるので文字の選び方も大切とのこと。

漢字、ひらがな、カタカナ、あるいは英語表記などの違いによっても印象が変わってくるように、私は思います。タイトルを付けるのは苦手だ、嫌いだいう人もいますが、私も得意ではありませんが、タイトル付けは好きです。自分が何を撮りたかったのか、気持ちの整理ができるように思うからです。

写真の裏面に記載する氏名などの情報は審査に直接関係するわけではありませんが、審査の先生もご覧になるそうで、書き方で写真に対する作者の想いが伝わるとのことです。今後は、心して記入しようと思います。

もう見頃を過ぎてしまった、天気が良くないなどと理由をつけて出かけなければ何も撮れない。行けば、思ったものとは違うが、新たな気づきがある。分かってはいましたが、辰野先生に言われて、改めて目が覚めました。

最後に辰野先生がお話くださったことが、とても印象的でした。

1人で写真を撮っていると気づくのに長くかかることも、コンテストに応募することで様々な知識が短期間で身に付くとのこと。そして、一番感動したのは、コンテストに応募する目的は入賞だけではない、写真は幸せな人生を過ごすためのものだ、という言葉です。

すてきなセミナーでした。ありがとうございました。

長くなったので、写真を(笑)

セミナーの前に、エプソンショールームの通りを隔てた向かいにあるビルの地下1階でランチ。焼きたての卵焼きがはさまったサンドイッチと、甘くて優しい味のフルートサンドイッチのハーフ&ハーフ。ずいぶんたくさんあるように見えますが、食べやすいひと口サイズです。ごちそうさまでした。

はまの屋

レトロで、ほのぼのとした雰囲気のパーラーでした

はまの屋

ショールームで教えてもらったこと マッチング方式「相対的」

私は昨年からEW-M973A3Tをを使っています。第一にインクのコスパがいい、使い勝手もいいということで気に入ってはいますが、黄色の被写体をプリントした際に少し難点を感じていたので質問しました。

マッチング方式を「知覚的」ではなく、「相対的」にするとパソコンのディスプレイの見え方に近くなるということです。試してみます。

帰りに寄った、昔むかし来たことのあった日比谷
そりゃもう、変わっています(笑)
時は流れる、世も人も変わるということをスローシャッターで表現してみたかったのですが、さて…

日比谷

辰野先生が最後におっしゃったとおり、写真を趣味にして、私の人生は楽しく幸せになりました。これからも、止まらぬ時に流されながら、もっともっと楽しいところへ連れて行ってもらえるような気がします。

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