“準備のできていない者に神様は微笑まない”
いい言葉ですよね。『PERFECT PHOTO RECIPES BOOK』の中に書かれていました。
写真がとても美しい。写真の本なのだから当たり前だろうと思うかもしれませんが、通常、撮り方を説明する本に載っているのは作例であって、作品とは違います。
この本は、著者がこれまでに撮ったお気に入りの写真を元にして撮り方を説明しています。露出とは?絞りとは?シャッタースピードとは?といったことを基礎から説明はしていませんが、今や、そういった知識がなくても、そこそこの写真が撮れる時代です。最初に学ぶべきは心の持ちかたです。
シャッターを押す一瞬に、日頃の技術とポリシーが写るのです。常に五感を研ぎ澄ましていなければ、チャンスはつかめません。野寺さんは、そうおっしゃっています。
窓越しに撮る
「旅の最初の1枚は飛行機の機窓から」というタイトルの写真が載っていたので、さっそく真似をしてみました。飛行機ではなくフェリーですが。
空気感
「空気感」という言葉がなんども出てきます。
空気感を表現するには意図した場所にしっかりピントを合わせること、主役が目立ちすぎないようにあえて小さくすること、モノの複写にならないようボケを効果的に使うことが大切とのことです。
ガラス越しに撮るのもよいそうです。写り込みが柔らかい空気感を出します。
発見力
被写体から何故という疑問を感じたらチャンス。出会いを見過ごさないことが大事。この言葉を読んで、気になりつつ、そのままにしてしまった被写体を思い出しました。
“写真は光を見て先を読むアート”
これも本に書かれていた言葉です。
「遊び心を持って演出写真を撮ろう」
遊美塾の西本先生も、そうおっしゃっていました。
「常識にとらわれず、望遠でスナップしてみよう」
上田先生の撮影会でも聞きました。
「情報が少ない写真ほど人は想像してくれる」
ロベルトさんから情報の安全地帯を出ようと言われれたのを思い出しました。
写真って、奥が深くて楽しいものですね。星3つです。
本の紹介 PERFECT PHOTO RECIPES BOOK(パーフェクト・フォトレシピブック)
http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=13703
出版社:玄光社
著者:野寺治孝
発刊:2017年6月7日
ISBN:978-4-7683-0864-6
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