ご近所の秋を撮りながら、Lightroomについて考えてみました

近所の秋

日差しを浴びて美味しそうなドングリ(笑)。

どんぐり

青空に竹アートが美しい。

竹アート

やっぱり写真は楽しい。そして、補正で自分のイメージに近づけると、さらに楽しい!!

Adobeセミナーに参加して

先日、Adobeのセミナー<写真家が語る「物語を伝える」写真のつくりかた>に参加しました。写真家とは、大村 祐里子さんと秦 達夫さんです。

セミナーで伺った話と、その後エプサイトで受けた講座で習ったことを備忘録としてまとめてみました。

大村先生のお話 写真とは

Adobeのセミナーではありますが、そもそも写真とは何か?という話がありましたので、それをまず載せます。

大村先生によると、写真とは「現場で自分が注目し、見て、感じたものを光・色味・アングルを工夫して強調・演出し、伝わりやすくしたもの」です。

現場でやることは、

  • 被写体のまわりをぐるっと回って光をよく見る
  • モノクロにも寒色暖色があり色味のひとつである
  • マンネリにならないように全身・表裏・左右・上下・引き寄りと様々なパターンを撮る

そして撮影後にやるのが、現像とレタッチです。

秦先生のお話 スリーステップで

さて、今回はAdobeのセミナーですからLightroomやPhotohsopでの現像やレタッチについての講演ですが、技術者の話ではなく、写真家が実際にやっている方法を聞くことができました。

秦先生によると、3ステップ、もしくは4ステップ程度で仕上げ、それ以上の操作が必要な写真は、そもそもダメな写真である。

  • ヒストグラムを確認しながら露出を補正
  • コントラスト(かすみの除去やテクスチャーも含め)のコントロール
  • 彩度(まずプロファイル→彩度や自然な彩度→HSL)を調整して記憶色に

これまで気になりつつ、よくわからなかった「彩度」と「自然な彩度」の違いについて説明がありました。自然な彩度は中間調の色に作用するとのこと。と言われてもまだよくはわかりませんが、それぞれの機能をマイナス100にしてみたら、なんと「彩度」の場合は白黒になりますが、「自然な彩度」はカラーが残りました。

家に帰って、ちょっとだけ実験。Photoshopでいろんな色の四角の画像を作り、それをLightroomで彩度と自然な彩度をプラス100にして比較してみました。驚いたのが、彩度プラスの場合にオレンジが赤になったこと。黄色がややくすんだ緑系になったこと。

話がそれますが、後日、エプサイトのLightroom講座を受講した際に、まず自然な彩度をプラスして、足りなかったら彩度をプラスでいいのかと質問したところ、それは違う、彩度をマイナスにしたほうがよい場合もあるとのことでした。なぜかは教えてもらえませんでしたが、実験でちょっとわかった気がしました。

その後ググったところ、わかりやすいページがあったので自分のメモ用にリンクをはっておきます。

アドビ・ライトルーム(Adobe Lightroom)の「自然な彩度」は、「既に鮮やかになっている色」はあまり変化させず、「少しくすんだ色」を鮮やかにします。また、スキントーン(肌色)はあまり鮮やかにせず、他の色の彩度を上げる、という特徴があります。一方で「彩度」は全ての色の彩度を上げます。また、組み合わせて使うと、更...

さて、秦先生のお話に戻ります。彩度と自然な彩度の違いと同様、似て非なる機能に「白レベルとハイライト(黒レベルとシャドー)」があります。

秦先生によると、真っ白のポイントの位置を決めるのが白レベル(真っ黒のポイントの位置を決めるのが黒レベル)とのことです。一番明るいところが白レベルで次に明るいところがハイライトだというぐらいの理解でしたが、秦先生の説明で今までよりわかった気がします。スライダーだけでなく、ヒストグラム上を直接ドラッグできることも知りました。

ヒストグラムを見ていて気づいたことがあります。それはヒストグラムの中間位置を動かすと、露光量のスライダーが動くことです。露光量は画像全体を明るく(もしくは暗く)するものだとばかり思っていましたが、中間調を変化させていました。

エプサイトの講座では、Lightroomのヒストグラムは例えばハイライトを動かすと他も連動して動くところが他の画像ソフトとくらべてスゴイところなのだという話もありました。

最後に補足

大村先生のPhoghopでのレタッチについての話や、エプサイト講座でのLightroomのブラシ補正に関する説明の中で、流量や不透明度を使うことも大切だと知りました。

わたしは、Lightroomでの現像中にPhotoshopを起動してレタッチし、またLightroomに戻り、エプソンのPrintLayoutを使ってプリントするので解像度についてはあまり意識していませんでしたが、印刷用に書き出す際は300〜350dpiがいいそうです。ただし、JPGに書き出さず、RAWのままプリントするほうがいいとのことです。

一番大事なことは

人と同じ写真を撮ってもつまらない、自分だけの写真を撮ることが大切だというのは言われるまでもなく当たり前のことです。しかし、被写体はなんでもいいから撮影技法やレタッチで面白いものにするというのとは違います。

絶景だろうが、海外だろうが、ご近所だろうが、関係ありません。そこでの出会いに心がどう動いたかが写真を撮る基本だと思っています。

いつも楽しく写真を撮っていますが、最近マンネリ化して、工夫や学びを欠いています。秦先生曰く、煮詰まった時にはカメラの買い替えがいいそうです。わたしは煮詰まるほどやってはいませんが、マンネリを脱出し、もっともっと楽しむために新しいカメラを買おうと画策中です。

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