九州ふっこう割ツアーとは
ふっこう割とは、熊本地震により減った観光客を回復するため、政府が創設した割引付旅行プラン助成制度です。
今回わたしが参加したツアーは、クラブツーリズムの『源泉かけ流しで寛ぐ阿蘇温泉郷と別府温泉郷 がんばろう熊本・大分 3日間』。2泊3日で35000円というものでした。(2名1室の場合の料金)
航空機利用で、もちろん食事付き(朝食2、昼食1、夕食2)です。
巡ったところは定番観光地あり、いまだ震災の傷跡を残した地もありと多彩なコースでした。
簡単に行程をご紹介します。
1日目
羽田空港(日本航空利用)→北九州空港→杵築→由布院→別府温泉
羽田から約1時間半。北九州空港には、なんと2台のバスが待っていました。わたしが乗った2号車は満席の42名です。
この日の昼食はついていません。移動のバスの中での昼食となります。事前に連絡があったので出発前の羽田空港で買っておきました。
まずは杵築(きつき)へ
最初の訪問地は、サンドイッチ型城下町といわれる大分県の杵築。通常の観光ツアーではあまり訪れないところだそうです。専門ガイドさんの案内により、およそ1時間散策しました。
▼杵築観光協会のホームページはこちら。
つづいて、由布院へ
由布院は各自で、約2時間の散策です。
わたしは、まず金鱗湖へ。
あまりの暑さに、湖畔のカフェCAFE LA RUCHEで休憩。
横着して、カフェのテラス席に座ったままパチリ。
まちを散歩していたら由布岳が見えました。
宿泊は、別府鉄輪(かんなわ)温泉 ホテル風月HAMMOND
部屋は洋室。
8階には露天風呂がありました。別府温泉の湧出量は日本一、世界で2位です。ちなみに、世界一はアメリカのイエローストーンだそうです。
部屋から見た別府温泉の湯けむり
夕食はバイキングではなく、ひとりずつ用意されています。
豪華な食材とは言えませんが、たくさんの種類があり食べ切れませんでした。ごめんなさい。
▼ホテル風月HAMMONDのホームページはこちら。
2日目
ホテル発→瀬の本高原→阿蘇神社→高森田楽村(昼食)→高千穂峡→阿蘇温泉
バイキングの朝食をいただき、8時出発
朝食はバイキング形式です。
定番の食べ物ですが、和食洋食いろいろあって、食べ過ぎ注意です(笑)。
阿蘇神社参拝と水めぐり
途中、瀬の本高原のレストハウスに立ち寄り、休憩。ここには湧き水があり、ペットボトルに詰めました。
そして、震災で甚大な被害を被った阿蘇神社に到着。地元のボランティアガイドさんからお話を伺いました。
左に見えているのが倒壊した楼門。2階建だったとは思えません。
参拝の後は、横参道周辺の水基(みずき)巡りを楽しみました。
熊本銀行の隣にあった「金脈の水」と呼ばれるものをいただきました。
この日は、瀬の本高原と阿蘇神社、2箇所の水をペットボトルに入れて持ち帰ったわけですが、ホテルに着くと、どっちがどっちの水だか分からなくなりました(笑)。もちろん、両方とも美味しく飲み干しました。
お昼は、高森田楽村で郷土料理
囲炉裏を囲んで田楽です。
なぜ、暑い夏に囲炉裏?
夏場はどうしても観光客の減る田楽料理。
少しは復興応援になったかも・・・。
素朴な味に舌鼓を打っているうちに、暑さも忘れてしまいました。
▼詳しくはをこちらの記事をご覧ください。
宮崎県の観光名所 高千穂峡 真名井の滝へ
大型バスが入れません。
行きは下りですが、途中工事をしているところがあり、迂回して約45分。
けっこうきついです。
わたしは初めての高千穂峡です。
写真で見ていた、あの美しい高千穂峡!
着いてみると、確かにきれいですが・・・
みんな、写真がうますぎるのでは?(笑)。
わたしも、なんとかきれいに撮れました。やはり、一度は訪れたいところです。
写真を撮り終わる頃に、雨が降ってきました。
おみやげ屋さんのご好意でマイクロバスを出してもらえることになり、帰りは歩かずにすみ、とても助かりました。
2泊目の宿は、阿蘇内牧温泉 阿蘇ホテル二番館
部屋は和室。
風呂は、源泉かけ流しです。
夕食は、あか牛御膳ということだったので、ステーキ?すきやき?どっちかなと思っていたら、ハンバークでした。写真を撮り忘れましたが、豆腐と肉のすまし汁のような肉吸いも美味しかったです。
一部、ご紹介。
▼阿蘇ホテルのホームページはこちら。
3日目
ホテル発→大観峰→山鹿→菊水(昼食)→熊本城公園→城彩苑→阿蘇くまもと空港(ソラシドエア利用)→羽田空港
最終日も元気に出発
和朝食をいただき、8時15分に出発しました。
絶景スポット大観峰へ
朝一番に阿蘇外輪山を一望するスポット大観峰へ。雲がかかっていてちょっと残念なお天気でした。
風情ある山鹿を散策
灯籠まつりで有名な山鹿ですが、まつりの時期以外は観光ツアーのルートにはあまり入っていないそうです。今回は復興応援という意味合いもあったのかもしれません。
1時間ほどの滞在。みなさんはバスガイドさんと一緒に町並み散策に行かれましたが、わたしは八千代座で山鹿踊りをゆっくりと鑑賞しました。
▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。
お昼は、菊水で彩りせいろ蒸
この日の昼食はツアー代金には入っておらず、各自払いです。事前に注文が取られ、わたしは「彩せいろ蒸しと太平燕鍋御膳」(1680円)にしました。
ワイナリーへ
熊本ワイン株式会社で、ワインの製造方法の説明を受け、そのあと楽しいワインの試飲。
わたしはワインは遠慮してジェラートにしました。
2種類で300円。
1つはすぐに赤ワインのジェラートと決めましたが、もうひとつ何にしようか迷っていたら、店のおじさんが美味しく組み合わせてあげようと言って、勝手にラムレーズンをのせました。
えっ〜!
美味しかったので、良しとしましょう(笑)。
お土産にワインを買って、ほんの少し復興支援になったかな。
今回のツアーのメインイベント、熊本城
熊本城二の丸広場からみた熊本城です。
ここでも地元のガイドさんが説明をしてくれました。暑い中で、地元の皆さん、頑張っていました。
熊本市ではお城より高い建物を建ててはいけないことになっていて、市内で一番高い建物は熊本市役所だそうです。その市役所の展望台に上がれると聞いたので、行ってみました。
14階の展望台からの眺めです。
テレビニュースで見た光景ですが、実際に目にすると驚きます。
阿蘇神社にしろ、熊本城にしろ、みんなの身代わりになって地震に耐えたのではと思える痛々しさでした。
最後は、城彩苑でかき氷
城彩苑は、2011年の九州新幹線開業を前に作られた観光施設です。
かき氷を食べながら暑かった熊本とのお別れを惜しみました。
▼城彩苑のホームページはこちら。
午後8時半に、無事羽田着
観光も楽しめ、被災地の様子を知ることもできました。宿の施設は古いものの、温泉も館内も静かで落ち着いて、食事はもてなしが感じられるものでした。そして、ほんのちょっとですが復興の応援ができたかもしれません。
とまぁ、こんな感じで、お得で楽しい旅でした。
反省点は、暑さを甘くみていたことです。
ものすごく暑かったです!
秋のツアーのほうがよかったかも(笑)。
クラツーの添乗員さん、バスの乗務員さん、ご一緒した皆さん、ありがとうございました。
おまけ
クラブツーリズムのツアーには、バスの前席を確保できるオプションがあります。1日1名600円。今回は2名参加で3日の行程なので合計3600円となりますが、1日目と3日目が前から2列目、2日目は最前列でした。前席はすごく楽なので、よく利用しています。
とてもお得なふっこう割ツアー、みなさんにもお勧めしたいのですが、9月で終了だそうです。クラツーの添乗員さんが、10月から観光客が減るのではないかと心配していました。
わたしが行っていた間、地震はありませんでした。まだまだ通れない道路があり、観光地を巡るのに時間がかかりますが、全体的に落ち着いていました。
よかったら、みなさんも九州へ行ってくださいね(^o^)/。
おわり。