白内障レンズはやっぱり本物にはかなわない

ゴールデンウィーク前の穏やかな午後。久しぶりに写真を撮りました。

こいのぼり

白内障の手術をしました

4月2日に右目の、そして9日には左目の白内障手術をしました。

手術前は強度の近眼で、物の輪郭ぐらいしか見えませんでした。そんなわたしが人工レンズにしたらメガネがなくても遠くが見えるようになりました。すごいことです。でも、近眼が治るなら白内障レンズを入れたいなんて思う人がいたら大間違いです(笑)。

白内障手術で使うレンズは単焦点です。わたしは遠くにピントの合うレンズを入れました。遠くは見えるようになりましたが近距離はピントが全く合いません。人工レンズには本物の目のような調節機能がありません。

また、このレンズは乱視を矯正することが出来ません。強度の近眼だったため手術前は裸眼では文字を読めませんでしたが、メガネで近視も乱視も矯正されていたので、自分の目が乱視で実は文字がダブって見えているという実感がありませんでした。

手術後、裸眼で見えるようになった結果、否応なく文字がダブっていることに気付かされました。遠くの大きな字は見えますが、小さな字は二重になった上に、手前にピントが合わないわけですから文字が読めなくなりました。パソコンの字も見えません。スーパーへ買い物に行っても値段がやっとで、産地やら原材料やらは読めません。

手術は上手くいって視力は回復していると医者に言われましたが、文字が読めなくては日常生活ができず、とても不安でした。メガネで乱視と老眼を矯正すれば大丈夫だと言われても、両眼の手術が終わり、新しいメガネが届くまでは心配が続きました。

今は、メガネで遠くも近くもクッキリ、スッキリ見えていますが、なんだか自分の目で見ている気がしません。手術前とは見え方が大きく変わり、超近眼メガネから超老眼メガネになり、まだ慣れていないからでしょう。

人工レンズとメガネで、視力は1.5ぐらいになっています。このレンズの寿命は私の寿命より長く、他に目の病気がでなければ視力が落ちることはないらしいです。

素晴らしい人工レンズですが本物の目にはかないません。とはいえ、なくなったものを嘆いても仕方ないので、まだ頭も心も戸惑っていますが、焦らずぼちぼち人工レンズと末長く仲良くしていこうと思っています。

これから手術を受けるかもしれない方へ

大病院ではないので、待っている間に、他の患者と医者の会話が聞こえます。老眼鏡が必要ない人もいるようです。ひとにより元々の目の状態が違うわけですから、同じように手術しても見え方が違うのは当たり前なのかもしれません。わたしの場合、乱視が強かったために、他の方たちより見えにくいのではないかと思います。

視力を表す0.1だとか1.0だとか1.5だとかいうのはよく知られていますが、乱視の度合いってどう表すのかご存知でしょうか。わたしは知りませんでした。手術後、3.0と3.6と聞かされました。この数字を聞いても、軽いのか酷いのかわかりませんが。

手術前に、自分には乱視があるのかどうか?あるとしたらどの程度のものなのか?自分でも確認しておく方がいいと思います。

また手術後にネットで調べて知ったのですが、乱視を矯正できるレンズがあり、最近保険適用になったそうです。わたしの場合、手術前に医者から説明はありませんでした。このレンズにも欠点はあるのかもしれません。メガネで矯正した方がいいのかもしれません。でも、手術前に知っていたら、医者に尋ねることができました。

白内障は病気ではなく老化現象です。誰でもなります。手術は簡単で失敗もほとんどないと言われています。わたしも、手術しなければよかったと思っているわけではありません。でも、でもやっぱり本物の目のほうがよかった。みなさん、できるだけ長く自分の目でいられるよう、目は大切にしてください。

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