<読書>『わたしのすきなもの』福岡伸一著

てんとう虫

ゆく川の流れは絶えずしてもとの水にあらず

人は毎日、食物を食べ続けなければ生きていけない。取り入れた食物を材料として、常に細胞や分子を作り変えている。この更新作業によって、怪我をすれば治し、病気になっても回復し、なんとか生を全うしようとする。他の生命の力を借りて、ひととき自らのバランスを維持し、やがて最後は自然の流れの中に還ってゆく。

絶えず動きながらバランスを作りなおす営みが生命の一番大切な特性であり、これを福岡伸一は動的平衡と言っています。

この本の中に、バージニア・リー・バートン著「せいめいのれきし」のことが出てきます。壮麗で深淵な物語だそうです。さっそく図書館に予約しました。

わたしは虫が好きではありません。子供の頃にあまり親しむことがなかったからかもしれません。でも今、触れることは苦手でも写真に撮ることはできます。それを見るとき、長い長い年月をかけて出来上がった無駄のない美しい姿にうっとりします。

本の紹介『わたしのすきなもの』

https://www.fujinnotomo.co.jp/book/essay/b2402/
福岡伸一 著
婦人の友社
2019年2月15日発行

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