カラープロファイルコントロール
人はそれが美しいと知っているので、ありのままを切り取っただけでは満足できません。Adobeのキャッチコピーのように「写したままではなく感じたまま」にするにはどうすればいいのか。撮った後でAdobeのソフトを使わずに(笑)。
去年の春に買ったまま眠っていたPEN-Fのカラープロファイルを使ってみることにしました。桜の季節はすっきりと晴れて青空になる日が少ないのでブルー系の彩度を上げたり、桜といえばピンクというイメージに近づけるためにレッド系の彩度を上げたりしました。
カラープロファイルは彩度だけでなくトーンカーブを変化させてコントラストを変えることもできます。晴れた日にはトーンカーブを逆S字にしてふんわり、そして曇りの日にはS字にしてくっきりしてみました。
しかし、天候によって、場所によって光は違い、桜を撮るにはこうすればいいという決まったカラープロファイルの設定はありません。カラープロフィルという素晴らしい機能があるがゆえ、悩みは深くなりました(笑)。
Adobe Lightroom 段階フィルター
美しい人に化粧は不要かというと、そうではありません。写真も同じで、美しいものをより美しくしてくれるのが画像ソフトです。
今回は、桜の部分だけ彩度を上げたかったので、初めて段階フィルターを使ってみました。桜と菜の花で2分割されているような構成では便利です。
しかし、ここで問題なのは、ついやりすぎることです(笑)。ありのままでは、人が持つイメージにはなりません。一方、やりすぎると、偽物ではという疑念がわきます(笑)。あまりに盛りすぎた画像は好みではありません。あくまでも薄化粧がいいですね。
高機能の高いカメラやソフトに頼りたくなりますが、たくさん撮って、もっともっと試行錯誤しないとダメだなというのが今年桜を撮って思ったことです。そして、カメラとソフトで真剣に遊ぼうというのが、今年の目標です。
川面への写り込みと前ボケを合わせてアートに(笑)。