埼玉にもあった日本遺産 03

埼玉にもあった日本遺産 01
埼玉にもあった日本遺産 02 つづき

イサミタビ工場見学

屋根に特徴のある足袋工場の中に入って、見学させてもらいました。

男性2名と女性10数名の職人さんが作業をされていました。最初の裁断と最後の仕上げを男性が、その他の工程を女性が受け持って縫製しています。1つの足袋を一人で最初から最後まで仕上げるわけではなく、いくつもの工程に分かれて作業を担当していました。写真は控えましたが、この見学ツアーの中でも、とくに印象に残りました。

イサミタビ

このあと行った行田商工センターにある「ぶらっと行田」に展示されていたミシン。工程の中でも一番難しい指の部分を縫うミシンです。イサミタビさんでも使われていました。

足袋ミシン
足袋ミシン

時田蔵

ここまでにいくつもの蔵を見学し、最後は「時田蔵」です。

足袋蔵

一般的には、細長い土地の表から順に店舗や住宅が築かれ、中庭に足袋工場、裏庭に足袋蔵が築かれたそうですが、案内板にも書かれているように、時田蔵は住宅と並んで建ち、しかも道路に面しています。

足袋蔵

江戸時代後半から約100年にわたって作られた足袋蔵ですが、昭和30年以降は衰退し、最後の蔵が作られたのが昭和32年だそうです。

ギャラリー、カフェ、レストラン、そば店、パン屋など再活用されている蔵もあるようで、貴重な文化遺産を残して欲しいというのはすべての人の願いですが、いざとなると所有者にとっては難しい問題なのでしょう。

身近なところにありながら見過ごしていた貴重な歴史に、今回の見学ツアーで気づかせてもらいました。

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